最近の山登りはカミさんの引率にかこつけて、
近場の低山で距離5キロ、標高差500メートルぐらいの軽いコースを歩いていました。
このままでは距離も高さも衰えてしまうのでは?
という危機感にかられソロでガッツリ歩いてきました。
場所は新潟県と群馬県にまたがる平標(たいらっぴょう)山と仙ノ倉山、
距離にして14Km、標高差1200mの山行です。
なかでも仙ノ倉山は谷川連峰で最高の標高2,026mです。
天気もまずまずですが、この日は伊勢崎で40度を超えた猛暑日、
暑さも覚悟で登ります。
朝日が差す前のこんな感じの樹林帯は木陰で涼しいのですが
陽が登ってくると一気に暑くなります。
完全に太陽に捕まる前に標高と距離を稼ぎたいのですが・・・・
ときおり見える良い景色と
見慣れない花が咲いていると脚が止まります。(写真はシャクナゲ)
ついでに高圧送電線の鉄塔の下で無駄な写真なんか撮っちゃいます。
ゆっくり目のペースで第一のピーク松手山。
この辺りから先は森林限界を超え、低木ばかりとなり木陰が無くなります。
振り返ると遠くに苗場山が良く見えます。
こちらは おむすび山、眺めの良い所で腹ごしらえです。
美味い!
オニギリ―チャージしたところで、平標山頂を目指します。
だいぶ厳しそうな顔してますが、平標山登頂。
最終的な目的地、仙ノ倉山を前に少し考えます。
なんか、ここと同じような感じだし一旦下って登って、
帰りもまた下って登ってくるとなると・・・・
重い腰を上げ降り始めました、それにしても長い
でも途中に無数の小さな花が咲くお花畑みたいなところがあり癒されます。
バンカーみたいなのは残雪ですが、普通に暑いです。
ダラダラ長い下りとダラダラ長い上りの先に
仙ノ倉山山頂はありました。
急峻なイメージの谷川岳連峰の最高峰は意外なほどに穏やかな山容でした。
当日は360度のパノラマで遠くの山まで見渡せ富士山もはっきり見えました。
山頂にいたベテランさんも、「ここでこんなにいい天気は珍しいよ、何回来てもガスってる人もたくさんいるからさぁ」とお話ししてくれました。
初めてでこんな天気で、なんかスミマセンって感じです。
山頂で箸を忘れたことに気づき、楽しみにしていた世界のカップヌードルはお預けとなりました(ショボン)。
登り返しがヤケに長く感じます。
平標山頂まで戻ったら来た道と違うルートで下山します。
先ずは遥か下(写真左)に見える山小屋を目指します。
延々と続く木の階段が厳しく、上りだったらくじけていたかもです。
やっとのことで山小屋に辿り着き目にしたものは
清水で冷やされたビール!
帰りは運転なのでこれを我慢するのは拷問でした。
目を閉じて「これはビールだ!」と念じて飲んだのは、やっぱり冷たい水でした。
そして景色のない中を延々と木の階段を下りたどり着いたのは、
林道でした、駐車場まで3キロも続くこの林道もまた苦行でした。
拷問と苦行を耐えた自分へのご褒美は温泉と
ガリガリ君からのコカ・コーラ。
久しぶりの2000メートル級登山でしたが、意外に歩けました。
お客様係 飯塚邦彦
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