高崎市のT様邸も間もなくお引き渡しです。
先日、竣工検査に行ったので普段あまりフィーチャーされることのない
斉藤林業の細かなデザインへのこだわりを紹介します。
今回のテーマはツライチ、漢字で書くと面一。
それは物と物、面と面が段差なく取り合うさまを言います。
一番有名なのはクルマ。
クルマいじりの世界ではタイヤ・ホイールとボディーの出っ張りを揃えることにこだわる人が多いですね。
当社では「見える所は細く美しく、見えない所は太く丈夫に」という家づくりのアイデンティティーがあります。
シンプルで繊細に見せる(造る)ことで、
素材の良さを活かし飽きのこない洗練された生活空間が実現します。(と考えています)
つくり手サイドとしては、良い素材を使うこと、加工が精細であること、設計が緻密であること、現場での高い施工精度が要求されます。
一言でいうと「逃げが許されないこと」です。
ここまで書けばお分かりのように、建築会社は通常嫌がりますよね。
では、T様邸にあるツライチ部分
まずは、窓枠(これは斉藤林業の全邸共通です)
白いサッシ枠と木の窓枠の間に段差がないのがお分かりでしょうか?
わざわざ窓枠をサッシ枠の厚みとドンピシャで削って段差を消しているんですね~。
イイですねー、びたびたですねー!
ちなみに一般的には、というと
ほら、サッシ枠が窓枠の上に乗っかっているのでイヤーな段差がありますでしょ?
続きましてはキッチン背面に造り付けられた食品庫(下部は床下吹き出しエアコン)
脇から見てみます。
見事にぺったんこ、建具屋さんも気ぃ使ったことでしょう。
(壁側・建具側どちらか曲がってたり斜めってもダメです。)
他にも
すっきり!
ここは!というところは設計担当者(今回は栗原)が枠無しで計画します。
一般的には、
このように枠が壁から出っ張ります。
当社でも多くは枠を付けて建具を納めますがこのように
細く、薄く見える枠です。
見えなくなる部分でわざわざ溝(凹)を彫り、見える薄材を差し込むという、めんどくさ・・・、手間の掛かる加工を第一工場でしています。
一般的な枠は
ゴツッ!(※個人の感想です)
T様邸では、洗面脱衣室でも
鏡上部の窓の上枠が無く板張りの天井が張り延ばされています。
見た目もありますが北側から差し込む自然光が柾目の天井板をキレイに照らしているのがわかります。(上枠があるとその影が天井に映ってしまいます。)
いかがでしょうか?
これらはお施主様からのオーダーによるものでなく「見える所は~」に沿った
斉藤林業の家づくりのこだわりです。
「なんとなく斉藤林業の家って他と違う、よくわからないけどカッコイイ、好き」と思っていただける方がいらっしゃったら原因はそんなところだと思います。
施主の感性=建築会社のこだわり→最高のすまいづくり
感性が合うか?は、今月23.24..25.26日 予約制完成見学会
建築会社のこだわりをもっと!は、毎月第三日曜日 工場見学会
お客様係 飯塚邦彦
健康で楽しく暮らせる 群馬の木の家 斉藤林業
ちなみに私のクルマのツライチ加減は・・・・
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