富岡市で間もなく着工するお客様のお宅の解体工事が完了しました。
細い道の突き当りなので解体業者も大変だったと思いますが
キレイに整地された敷地に新しく建つお家への期待が高まります。
さて、取り壊した旧家の一部を思い出として再利用するのは
材料の製材、加工、組み立を自社でできる設備と職人を有する斉藤林業にとって得意とするところです。
今回は床の間の落とし掛け(床の間の上に水平に渡した部材)を
解体業者に頼み傷付けず丁寧に取り外してもらいました。
(これを活かし取りとか生け取りと言います。)
採寸して梱包しました。
樹種は槐(エンジュ)です。
木辺に鬼と書く通り魔よけとして、また延寿とも当て字して無病息災の縁起の良いものとして古くから床の間に用いられてきました。
最近は輸入物ばかりだそうですが、以前は北海道産のものが広く流通していたとのことです。
そういえば北海道のアイヌの民芸品でよく見かけますね。
燃えにくいことから灰皿のお土産なんかに加工されたりとかしています。
火災から守るおまじないとしても床の間に用いられたのでしょうか?
さてさて先代より長らくお客様と生活を共にしたこの槐、どのように姿を変えるか?は、家具工房の匠と現物を見ながら考えたいと思います。
生産工場を持つ工務店の魅力の一端です。
次回工場見学会6月21日(日)開催予定です!
木の家の魅力を楽しく学べる工場見学会
お客様係 飯塚邦彦
健康で楽しく暮らせる ぐんまの木の家 斉藤林業