昨今、夏の暑さが尋常でない為、冷房に対するニーズは増すばかりです。
冬にエアコン一台で全館快適に出来るなら、夏も可能なはずです。
なぜなら暖房時の室内外温度差より冷房時の室内外温度差のほうが少ないから。
でも難しいのは床下全体の暖気が上昇しまんべんなく建物全体を温めてくれる暖房に対し、冷房はドアを閉めた個室の中になかなか冷気が循環してくれないこと。
今、担当させていただいている前橋のK様邸にて
「ちょっと試験的にやってみて良いですか?」とお打合せ時に打診したところ
「どうぞどうぞ、やってみてください!」快くOKしてくださいました。
K様邸は南北に長めの平屋建て、西南角の和室に冷房用に壁掛けエアコンを計画しました。
エアコンの上部を開口し小屋裏につなげてあります。
木製のカバーをつくり小屋裏からの空気だけを吸い込むようにしました。
そして和室から対角線上に一番遠い寝室のクロゼットと子ども室の天井に木製格子の開口を設けました。
これで和室のエアコンから出た冷気はLDK~ホール~寝室・子供室を経て小屋裏に流れエアコンに吸われ循環するという形で家じゅうを冷やしてくれるはずです。
各個室の引き戸やドアにはアンダーカットと言う換気の為の隙間が下にありますので、閉めていても空気はそこから流れます。
果たして本当にエアコンの空気が循環するのでしょうか?
エアコン運転中は寝室・子供室の天井の木製格子にティッシュが張り付くほどしっかりと空気を小屋裏に吸っていることが確認できました。
夏に効果が期待できます!
お客様係 飯塚邦彦
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