前回とは別の解体現場です。
通勤途中いつも「荒れちゃってるなぁ、もったいないなぁ」など思いながら眺めていましたが遂に解体、売却の売地物件になってしまいました。
築100年以上は経過しているでしょうか?典型的な上州の養蚕農家の佇まいです。
(明治時代の日本の輸出額の半分が生糸(絹糸)で、その3分の1が群馬県産だったそうです。日本が近代化を成し遂げ、欧米の植民地とならずに済んだのも6分の1はグンマ-のおかげ?)
日本の近代化に貢献した貴重な遺構ですが、役目を終え解体されるのは仕方ないこと。(維持してゆくのも大変ですしね)
「ご苦労様でした」と間近に寄って見てみると、
立派な柱や梁は囲炉裏の煙で真っ黒ですが、傷みも少なくしっかりしてます。
壁は竹、土、藁、漆喰。基礎は石。屋根瓦の下地は土。障子は紙といった具合ですべて自然からのものでそのまま自然に還っていく材料ばかり。
地球と仲良く暮らしていたころの家づくりから学ぶべきことの多さを感じました。
家族と仲良くくらしたい
前橋支店長 飯塚邦彦
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