約500ページにもわたる計算書類、両面印刷でもこのボリューム、
そして中身はチンプンカンプン?!
構造計算専門の設計事務所による3次元解析の構造計算を邸ごとに実施して基本、
耐震等級3をクリアできる家づくりをしています。
以前は壁量と偏芯率と柱引抜き計算という簡易計算で耐震性を確認していました。
木造2階建てまでなら法的にも問題ありませんが、やはり根拠の薄い簡易計算によるものなので、どうしても安全側に計画誘導しがちでした。
たとえば建物の隅はできるだけ壁、窓は少なく、小さくといった方向に・・・
ところが、先日お引き渡しの田村スタッフが設計担当のH様邸で個人的にもっともお気に入りなポイントは
コーナーに設けた、名付けて「赤城見の窓」
和室はもちろん入り口の引き戸を開けておけばリビングからも「すそ野は長し赤城山」が綺麗に見えます。(晴れてれば)
それでいて目の前の道路や電線は見えないという・・・。
和室の上は
遠くの山々と近くの田畑が2方向に見渡せる本棚完備のカウンタースペース。
土地を選ばれた理由の一つにこの景色の良さがありますので、
H様ご家族にとっての「我が家の原風景」が、この窓からの眺めになれば嬉しいです。
お住まいの完成お引き渡し、誠におめでとうございました!
このように従来の感覚だと、「耐震性を考慮して念のため壁にしときましょう。」的な部分も、
構造計算をすることで安心して敷地の長所を最大限活かす窓計画が実現します。
耐震性と窓の自由度というと相反するように感じますが、
じつはそうでは無いことがお分かりいただけたかと思います。
お客様係 飯塚邦彦
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