建築中のS様邸現場に行ってきました。
床張りの途中で骨組みもよく見える状態です。
ついつい見てしまうのが柱や梁など構造材に印字されたアルファベットと数字
SDは含水率(乾燥度合)SD20は20%以下15%超、SD15は15%以下です。
斉藤林業では構造用乾燥製材のJAS基準であるSD20以下を社内基準としています。
(さてここからイーのはなし)
Eはヤング係数(弾性率=変形しにくさ)を機械で測定した場合のJASの強度等級です。E50から20きざみで150まで等級があり、斉藤林業では目視等級における最高の甲1級以上であるE70以上を社内基準としています。
この等級は樹種ごとに圧縮強度、引っ張り強度、曲げ強度、せん断強度の基準が国交省で定められていて、構造計算の際に用いられます。
興味深いのが樹種ごとに基準強度が定められているというところで、
つまり同じ等級でもスギとヒノキでは強度が違います。
たとえば、同じE90等級でも
圧縮強度 引張強度 曲げ強度 せん断強度
スギ 28.2 21.0 34.8 1.8
ヒノキ 24.6 18.6 30.6 2.1
(単位はいずれもN/m㎡)
です。斉藤林業の現場で構造材を観察するとスギのE90は普通にたくさんあり、
E110もチョイチョイあります。
調べてみると一般的に流通しているスギ材(機械等級材自体少ないのですが・・・)は、
E50とE70がほとんどのようです。
「さすが燻煙乾燥!」と、しみじみ眺めていると・・・・
有りました、E130!
さすがの斉藤林業でもたまにしか見かけない四つ葉のクローバー的1本。
強度と含水率は群馬県では斉藤林業本社工場に一台しかないグレーディングマシーンで一本一本測定しています。自分の構造木材の品質が分かる安心感も斉藤林業の家の商品です。
完成してしまうと見えなくなってしまう、まさに「いい家のヒミツ」を工場見学会(毎月第三日曜)、構造現場案内(随時ご案内します)でお確かめください!
お客様係 飯塚邦彦
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