本屋さんで見かけたスクラッチアート。
スクラッアートとは表面を覆っている黒塗りの幕をニードルペンで削りとり、下地の色彩を浮き立たせて表現するアート。
※今回私はいわゆる出来物を購入しましたが、スクラッチアートは簡単に作れます。
画用紙に色鉛筆などで下地の色を塗りその上に黒クレヨンで重ね塗りした後に爪楊枝などで表面のクレヨンをこすり取ると下地の色彩が浮き立ちます。私も幼少期に製作した事を覚えています。
懐かしくもあり、また、題材が『伊藤若冲』の絵という事もあって購入チャレンジしてみました^^。
コツコツと根気のいる作業ですが、段々浮き出てくる工程がとても気持ちよいです♪
ところで、今回の題材画となっている『伊藤若冲』とは江戸時代中期の日本画家。
鳥の羽根の支軸を一本一本描くなど、とても細密な画風。
日本で最初にモザイク画(デジタル画)を試みるなどとても先鋭的。
絵具を塗り分けることにより、光の表現を試みるなど(印象派より100年早い時代です。)、
探究心やリアリティーを追及した、日本を代表する驚愕のレアリスム画家です。
下絵をなぞりってみると、いかに細かい作業を伊藤若冲がしていたかが分かります。
※実際の絵はもっと細かく緻密に描かれています。
伊藤若冲は葛飾北斎と並ぶマイフェイバリットジャパニーズアーティストです♪
若冲の作品は現在パリのプティ・パレ美術館にて『伊藤若冲展』を開催中です。
気になる方は是非フランスの若冲展に訪れてみて下さい^^;。
アーティスト横山 暢哉
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