森の恵みを大切にした高品質な住まい
森の恵みをふんだんに使った木の家
伐採された後でも、呼吸をして生きていること。
土地の環境に合わせて、育ってきたこと。
木は私たち人間に似ています。
私たち斉藤林業の木の家は「地産地消」の考えのもと、
全て群馬の県産材を使用しています。
日本の一般的な木造住宅で多く使われる構造材の多くは、コストの安い北米やロシア産、
または北海道産などが一般的です。
しかし、寒い地域で育った木はシロアリや梅雨の時期などの湿気に耐性がありません。
そのため、防腐剤を使用する必要が出てきてしまうのです。
その土地で育った木を使わないと、木は環境に合わせようと無理をしてしまいます。
無理が生じた木はどうなってしまうのでしょうか?
10年後、20年、30年後・・・長い目で見たときに、ほころびが出てしまうのです。
群馬の木を使う事で、安心に暮らして頂けることは勿論、
この土地でこれからもずっと一緒に成長して行くパートナーとして、
大切にして頂けると考えています。
また群馬県産の木を使うということは、地元・群馬の森林を守り、そして地球を守ることにも繋がります。
県産材の需要の低迷から、現在放置される森林が増えてきています。
森林の環境を守るためには人の手を入れ、伐採と植林を繰り返し行い、
森林を再生循環させねばなりません。
放置された森林は、無法地帯と化し、木々は過密状態に育ち、
鬱蒼とした暗い環境になります。
それは、下木や下草にとって必要な日差しが届かなくなり、
充分に健康な木や草が育たない状況を招きます。
育たないばかりか木や草は枯れ、地表がむき出しに。
丈夫でなくなった大地は、土の流出を起こし、
山が持っていた栄養分も一緒に流れ出してしまい痩せた土地となり、植物が育ちにくくなります。
最近、全国各地で土砂崩れのニュースが多いように思いませんか?
これは、日本の森の荒廃が進み、保水力が低下していることも一因でしょう。
群馬の森林で育った木を使うことで、群馬の森林を守る。
森の恵みと住まう人を大切にする木の家づくりは、
林業から始まった斉藤林業の使命とも言えます。
木の家は煙のチカラで丈夫で長持ち 「燻煙(くんえん)乾燥材」
煙で木材をいぶし、乾燥させる燻煙乾燥材
鉄筋で出来た建物の寿命は70年であるのに対して、
200年以上経過し今もなお現存する建物が、300棟以上あるといわれています。
※(財)住宅都市工学研究所の民家調査による
その全てが無垢の木で出来ていることをご存知でしょうか?
機械も薬も無い時代に建てた木の家が、なぜ200年以上も持つのか?
そこには、先人たちが培った技術と知恵が隠されています。
今でこそ、あまり見かけなくなった囲炉裏。
100年以上丈夫に建っている木の家をよく見てみると、
そこには必ず囲炉裏がありました。
囲炉裏を使用する際に出る煙には、
天然の殺菌効果があったのです。
煙で燻した木はシロアリなどの害虫に負けない、
今でいう防腐剤の役割を果たすということを
昔の人々は経験で既に知っていたのです。
アウトドアが趣味で、
燻製料理を楽しむ方は良くご存じかと思いますが、
燻製(くんせい)は、食材を燻煙(くんえん)することで
特有の風味が出ると共に保存性が高まります。
同様に木も燻煙乾燥することにより、丈夫で長持ちするのです。
・・・しかし、時代の流れとともに、一般的な建築会社では、「高温乾燥」という
機械を使って木材を強制乾燥させる手段を利用する様になっていきました。
早く・経済的に・反り等が少ないことから、一般的に多く使われるようになったのです。
しかし、120℃以上の温度で急激に乾燥させるため、
木に大きなダメージを与え、決して丈夫とはいえない状態になってしまいます。
私たち斉藤林業では、自社工場内に建設した燻煙乾燥炉で先人達と同じように、
無垢材を煙のチカラで乾燥させ、身体に優しく、強度に優れた木の家づくりを行っています。
この燻煙乾燥炉は、群馬県の林場試験場で乾燥炉として公的な認定を受けています。
公的機関から認定を受け、
大規模な構造材を乾燥させることができるのは斉藤林業だけです。
燻煙乾燥のための燃料は、製材の際に出た木くずです。
この木くずを燃やして、柱などの構造材となる木を煙のチカラで乾燥させます。
木に煙を与えながらゆっくりと徐々に乾燥させるので、
色味や粘りを損なわずに構造材として
使用することができます。
斉藤林業では建てる家で使う
木材の一本一本を丁寧に燻煙乾燥し、
シロアリや湿気などに負けない丈夫な木材にし
本当に丈夫だと安心できるものだけをお客様に提供させていただきます。
燻煙乾燥炉を建設した経緯は、齋藤英之物語をご覧ください。
こちらをクリック!
「齋藤英之物語 ~燻煙乾燥との出会い~ 」
健康に暮らすためのこだわり 断熱性能No.1のセルロースファイバー
新聞紙が原料の断熱材、セルロースファイバー
カビやダニの死骸を吸うことによって起きてしまう
アレルギー症状や、柱や土台の腐食。
これらが発生する理由が
結露にあることをご存知でしたか?
結露によって、カビやダニが発生する原因になり、そして結露した水分が壁に浸入すると、
柱や土台の腐食にもつながってしまうのです。
一般的にはそれが起きないように防腐剤などの薬を塗ってまかなっていますが、
薬は永久的に持つわけではありません。
何年か後には効果が無くなってしまいます。
お客様の大切な家族がアレルギーになってしまったら・・・
腐食が進んで脆くなった状態で地震が起きてしまったら・・・
愛着と誇りが宿る住まいには、
笑顔で健康に暮らすことが必要不可欠です。
そして私たちは
“セルロースファイバー”という断熱材に辿り着きました。
セルロースファイバーの原材料は、新聞紙です。 そして、その新聞紙の原材料は木です。
木材からできた自然素材の断熱材なので、地球に優しく、燃えても有害なガスは発生しません。
しかしこれまで、セルロースファイバーを製造できる工場は日本に一か所しかなく、
日本ではシェアが2%ととても低く、コストも高くついてしまうのが現状でした。
コストが高いことを理由に、お客様に安全で快適な暮らしを諦めてほしくない・・・
そんな想いから、良いものをより安くご提供するために
セルロースファイバーの小型製造機を作りました。
小型の機械でセルロースファイバーを製造する技術は、世界で斉藤林業にしかありません。
セルロースファイバーは、湿気を吸ったり、吐いたりする調湿性能が備わっています。
そのため、結露することはありません。
皆さんは靴が濡れたとき、新聞紙を靴の中に入れて乾かした経験はありませんか?
それと同じように、
結露しないことでカビやダニの発生を防ぐことができ、カビやダニの死骸を吸うことによる
アレルギー症状も出ないので、家の中の空気が安定して良好に保つことができます。
また調湿性能の他にも、
・防音性
・防火性
・防腐性
・防虫性
上記全てにおいて、他の断熱材を上回る最高の品質を兼ね備えています。
セルロースファイバーに対応したトップクラスのガラスサッシ
しかし、いくらセルロースファイバーの性能が良くても、
窓の性能が劣っていると、結露が全く起きないというわけではありません。
家の中の温度は窓から逃げ、逆に外の温度の影響を受けるのも窓からだからです。
セルロースファイバーという世界に誇れる断熱材に対応するためには、
同じくトップクラスのガラスとサッシにもこだわらなければならない・・・
そうして辿り着いたのが、トリプルガラスと樹脂サッシです。
斉藤林業では標準仕様で全棟採用しています。
「商品名」
YKKAP ATW330特別仕様 真空トリプルガラス」
健康に暮らせる幸せのために
見えないところで世界に誇れる良いものを使用しているということ、
空気がキレイで快適で、心から居心地が良いう家だということ。
セルロースファイバー、トリプルガラス、樹脂サッシ・・・
これらはお客様に愛着と誇りが宿る住まいで
快適に暮らしをして頂きたいと願う
斉藤林業が辿り着いた答えです。
・・・「なぜここまでするの?」とお客様に聞かれたことがあります。
確かに、自社でセルロースファイバーの工場をつくる道のりは茨の道を歩んでいるようでした・・・
セルロースファイバー導入秘話は、以下の「齋藤英之物語」をご覧ください。
こちらもチェック!
「齋藤英之物語 ~セルロースファイバー導入秘話~ 」
“見えるところは細く美しく”
どんなに豪華絢爛な家を建てたとしても、慣れてしまうと人は飽きてしまう。
それが人の怖いところでもあるでしょう。
目先だけの幸福ではなく、何十年経っても飽きのこない住まいをご提供したい。
そんな想いで、飽きのこない愛着と誇りが宿る住まいとは何なのか、何十年もかけて追究してきました。
やがて私たちは、京都の数寄屋造り、茶室、そして桂離宮の考えに辿り着きました。
家に入った瞬間、ほっとする美しさがそこにはありました。
この感覚はなんなのか・・・
研究を重ね、辿り着いた答えがあります。
窓枠や格子・・・見えるところはラインが水平に保たれ、
細く美しいプロポーション。
これこそがほっとする美しさの秘密である。
これこそが先人の知恵の結晶であり、長く愛着が持てる住まいづくりに欠かせないコトだと
私たちは考えています。
“見えないところは太く強く”
京都には機械も何もない時代に先人たちがつくった家が、今でも数多く残っています。
つまり・・・
“見えるところは細く美しい”建物は、
家を支える構造材・土台部分は“太く強く”作られていたのです。
見えるところは細く美しくありながら、見えないところは太くて強い。
その奥ゆかしさに、古来の日本の美学を感じました。
工期を早く、コストをいかに安く済ませるかばかりを考えた、
30年しかもたない現代の家づくりがいかに浅はかなものかを思い知らされます。
斉藤林業では、長期優良住宅先導的モデル事業(200年基準)を推進しており、
全棟に“見えないところは太く強い”構造基準を採用しております。
グレーディングマシーンによる、徹底的した強度測定
いくら燻煙乾燥を施したとしても、無垢の木は一本一本強度が違うものです。
実際に測ってみると、強い木と弱い木では5%ほど強度が違います。
たかが5%かもしれませんが、されど5%なのです。
斉藤林業では、構造材一本一本を強度測定し、
仕様基準を満たした構造材のみを使用しています。
強度測定を怠ってしまうと、弱い木が混ざることにより、
地震などの災害で家が崩れる危険性があります。
構造材一本一本を測定している住宅会社は、
日本全国探してもほとんどありません。
斉藤林業では、工場スタッフによる徹底した管理体制により、
柱一本から全てに自信を持ってお客様に
安心を提供させていただいております。
強度にこだわった檜の土台
元々が林業の会社だったからこそ理解できる魅力が、檜(ひのき)にはあります。
檜は古くから神社や仏閣を建てるための木材として使用されていました。
檜を材料に建てられた法隆寺や薬師寺の塔は、1300年経った今でも丈夫に維持されています。
檜は伐採されてから200年間は強度が強くなり、1000年かけて徐々に強度が弱くなると言われています。
しかし1000年以上経った後の強度レベルは、伐採された時と同じ強度レベルなのです。
日本の檜は世界最高レベルの耐久性と保存性を持っているのです。
また、檜に含まれるヒノキオールという成分がシロアリが嫌がる性質を持っているということが、
近年の研究により判明しました。
先人たちは、経験によってそれをすでに知っていたのでしょう。
その檜を家の最も大事な土台に使用することによって、お客様に安心した暮らしを送っていただけます。
古来から今まで廃れることなく、堂々とした佇まいの日本の伝統建築物の教えに習い、
斉藤林業は技術をさらに磨き、邁進してまいります。
お客様係 高橋からお客様へ
お客様係の高橋です。
工場のスタッフや、大工棟梁、職人さん。家づくりに関わる全てのスタッフが、
斉藤林業のスローガン『人に優しい斉藤林業の家づくり』を念頭に、家づくりをしています。
細かい所までこだわり抜いた木の家だからこそ、
愛着と誇りが宿る住まいが完成した時の、お客様の笑顔が最高のご褒美です。
これからも、お客様を笑顔にする家づくりのために、
技術面でも日々向上を重ねてまいります。
>>>続きはコチラ 「住まいの故郷 斉藤林業自社工場について」
<その他の家づくりのこだわり>