コラム
木のぬくもりが育む子供たちの笑顔。沼田市へ贈られた「ままごとキッチン」がつなぐ地域の輪
冬の寒さが本格的になる季節、心温まるニュースが届きました。12月25日、群馬県沼田市の市役所6階にある「こども広場」に、新しい「ままごとキッチン」が仲間入りしました。設置した瞬間から、広場を訪れていた子供たちが目を輝かせ、夢中で遊び始める姿が見られたといいます。今回は、この寄贈活動の裏側にある「木」への想いと、地域で広がる木育(もくいく)の取り組みについてご紹介します。
目次
設置直後から大人気!沼田市「こども広場」の新しい主役
クリスマス当日、沼田市役所の「こども広場」に届けられたままごとキッチンは、まるで子供たちへの特別なプレゼントのようでした。納品が完了した直後から、その場にいた子供たちが自然と集まり、木の感触を楽しみながら遊びに没頭する光景が広がりました。本物の木の質感は、子供たちの五感を刺激し、豊かな想像力を引き出す力を持っています。この様子は今後、沼田市の広報誌やSNSでも紹介される予定ですので、ぜひその賑わいをチェックしてみてください。
資源を余すことなく使い切る、自社工場でのこだわり
このままごとキッチンは、斉藤林業の自社工場でひとつひとつ丁寧に作られています。私たちの製材のモットーは「木を丸ごとすべて使い切ること」です。住宅を建てるための柱や板を作る際、どうしても「端材」と呼ばれる小さな木片が出ますが、それらを単なる廃棄物として扱うのではなく、新しい命を吹き込みます。木のおもちゃやままごとキッチンは、山から頂いた大切な資源を余すことなく活用するという、環境への敬意から生まれているのです。
120件を超える寄贈が届ける「木育」の第一歩
木の温もりに触れ、木を身近に感じることで感性を育む「木育」。私たちはこれまで、群馬県内を中心に120件以上のままごとキッチンを寄贈してきました。幼少期に本物の木に触れる体験は、自然を大切にする心や、豊かな情緒を育てるきっかけとなります。一企業としての活動を超え、地域全体で木育を促進するお手伝いをすることが、持続可能な社会づくりへの貢献につながると信じて活動を続けています。
進化した「アイランドタイプ」で広がる遊びのカタチ
実はこのままごとキッチン、2年前に大きなモデルチェンジを遂げています。従来の壁付けタイプから、全方位から手が届く「アイランドタイプ」へと進化しました。これにより、お友達同士が向かい合って遊んだり、複数人で囲んで料理の真似事をしたりと、コミュニケーションがより活発に生まれる工夫が凝らされています。保育園や幼稚園など、多くの子供たちが集まる場所には最適なデザインです。もしお近くに「子供たちに木の温もりを届けたい」という施設があれば、ぜひこのアイランドタイプをご紹介ください。
まとめ
ひとつのままごとキッチンが置かれるだけで、そこには子供たちの笑い声と、木特有の優しい香りが広がります。端材を大切に使い、手作りで仕上げたおもちゃが、沼田市の子供たちの成長に寄り添う存在になることを願ってやみません。これからも、木を通じて地域と子供たちの未来をつなぐ活動を大切に続けていきます。
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