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コラム

2025.12.13

無垢床の常識を覆す!醤油や油をこぼしても「汚れない」という驚きの真実

木の家、特に足元に無垢材の床を取り入れた暮らしは、多くの方が憧れるスタイルです。その温かさや、天然素材ならではの柔らかな足触りは、住まいにやすらぎをもたらします。しかし、一方で「無垢材は手入れが大変なのでは?」「飲み物や調味料をこぼしたらシミになるのでは?」といった汚れに対する不安から、導入を躊躇してしまう声も聞かれます。

本当に無垢材の床は、デリケートで汚れに弱いのでしょうか。このコラムでは、日常生活で最もこぼしやすい6種類の液体を使って行われた耐久実験の結果をもとに、無垢材の床に対する一般的な懸念を解消し、その真の魅力と合理的なメンテナンス方法について解説します。

自然素材「無垢材」がもたらす住まいのぬくもり

自然素材「無垢材」がもたらす住まいのぬくもり

無垢材の最大の魅力は、その調湿作用や、視覚的・触覚的な心地よさです。特に床材として利用されると、冬はほのかに暖かく、夏はさらりとした肌触りを提供してくれます。また、一本として同じものがない木目や、年月の経過とともに色合いが深まり、傷さえも味となる「経年美化」は、住まいに愛着を持たせる大きな要素となります。使い込むほどに住む人だけのオリジナリティが生まれる点は、工業製品にはない価値と言えるでしょう。

心配の種「汚れ」は本当に大きな問題なのか?

心配の種「汚れ」は本当に大きな問題なのか?

無垢材を選ぶ上で、多くの方が抱くのが「お手入れの難しさ」と「汚れへの弱さ」です。しかし、日常的なお手入れはクイックルワイパーや掃除機で十分であり、実は非常に楽です。一方で、醤油、コーヒー、サラダ油、赤ワイン、ケチャップ、食器用洗剤といった液体をこぼした場合、どうなるかは気になるところです。実験では、何も塗装していない「無塗装」の板と、植物由来の自然塗料を浸透させた「自然塗料仕上げ」の板の2種類で耐久性を検証しました。

頑固な「醤油」と「油」のシミはすぐ消えない?

頑固な「醤油」と「油」のシミはすぐ消えない?

実験では、液体をこぼして「すぐに拭き取った場合」と「15分間放置してから拭き取った場合」を比較しました。結果として、自然塗料仕上げの板は汚れを弾きやすく、ほとんどの液体で跡が残りにくいことが確認されました。一方、無塗装の板では、特に色の濃い「醤油」や浸透しやすい「油」を放置した場合に、シミが残る傾向が見られました。この初期段階では、確かに醤油や油のシミは目立ち、不安を感じるかもしれません。

2ヶ月後に判明!「経年美化」がシミを自然に馴染ませる

2ヶ月後に判明!「経年美化」がシミを自然に馴染ませる

実験で最も注目すべきは、シミが残った板を2ヶ月間放置した後の変化です。こぼし立てで目立っていた醤油や油のシミは、驚くほど周囲の色に馴染み、ほとんど判別できないほどになっていました。これは、無垢材が持つ「経年美化」の力です。時間の経過とともに、木の表面が自然に変化していく中で、シミもまたその一部として溶け込み、結果として「汚れない」のではなく、「汚れが気にならなくなる」という無垢材特有の現象が起こるのです。

無垢材だからこそできる簡単なメンテナンス術

無垢材だからこそできる簡単なメンテナンス術

日々の手入れは簡単ですが、どうしてもシミが気になる場合や、深い傷がついてしまった場合の対処法も無垢材ならではの強みです。無垢材は表面だけでなく、木材全体が同じ性質を持っているため、気になる部分をサンドペーパー(ヤスリ)などで軽く削り取ることが可能です。削ることで、シミの付着した表面層を取り除き、新品のような状態に戻すことができるのです。これは、表面を薄くコーティングした集成材などにはできない、無垢材の最大のメンテナンスメリットと言えるでしょう。

まとめ

無垢材の床は、その美しい見た目や温かさに加え、初期の汚れを恐れる必要がない、非常に耐久性の高い床材であることが実験から明らかになりました。仮に醤油や油をこぼしてシミになったとしても、時間とともに木全体に馴染んでいき、最終的には愛着のある「経年美」の一部となります。また、万が一の際には表面を削るというシンプルなメンテナンスで対応できる安心感もあります。汚れを過度に心配するよりも、天然木材の持つ心地よさや、年々深まる味わいを積極的に楽しむことが、無垢材の床と豊かに暮らす秘訣と言えるでしょう。

 

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